サルタックの教育ブログ

特定非営利活動法人サルタック公式ブログ。教育分野の第一線で活躍するサルタックの理事陣らが最先端の教育研究と最新の教育課題をご紹介。(noteへブログを移行しました。新しい記事はnoteにアップされます→https://note.mu/sarthakshiksha)

続・なぜ大阪は学力テストの結果を教員給与へ反映させるのを止めるべきか

1. 米国の学力テストを用いて説明責任を果たさせる教育政策について 2. 学力テストを用いて説明責任を求める教育政策は失敗した…のか? 3. 学力テストを用いて説明責任を求める教育政策は失敗した 4. 学力テストを用いて説明責任を求める教育政策はどのよう…

サルタック・ブログの一年を振り返る:障害児教育の教育経済学からヒマラヤ、オックスフォード、そしてキリマンジャロの麓まで

新年明けましておめでとうございます!現在のサルタック・ブログ(はてなブログ)を2017年12月17日に始めてから、早くも1年が過ぎました。最初の記事は理事・畠山の「幼児教育から考えるーアメリカの研究結果は日本にとって妥当なのか?」、最新の記事はイン…

国際教育協力におけるエビデンスとMixed Methods

1. はじめにーエビデンス・ベースドかエビデンスインフォームドか? 2. なぜ効果検証にMixed Methodsが必要なのか?-OECD・DACの評価五項目から考える 3. Mixed Methodsとは何か 4. Mixed Methodsはなぜ重要か 5. Mixed Methodsの難しさ はじめまして、サルタ…

ネパールにおける幼児教育の状況―ヘックマンの議論のネパールにおける妥当性について

1. はじめに 2. ネパールにおける子育て環境 ネパールの家庭と世帯 世帯の平均サイズは小さくなっている ひとり親家庭の割合が増えている ネパールの母親たち 教育度合いの低さ 女性の高い労働参加率 若過ぎる母親の多さ 3. ネパールにおける幼児教育の質 子…

教育は民主主義をより良いものにできるのか?-教育を機能させるために必要な条件

1. はじめに 2. 教育と投票率に関する既存の議論 3. 政治心理学的視点からの考察と整理 選挙制度 政治情勢 4. まとめ 5. 今後の課題 1. はじめに こんにちは、サルタック・インターンの吉川茉利です。2016年、選挙権年齢が18歳に引き下げられる改正案が成立…

ある教育施策の効果は人によって全然違う?―教育効果の異質性とMixed Methodの話 (超エリート寄宿学校を事例に)

こんにちは、畠山です。師走ですがみなさんお元気ですか?私は試験ウィーク真っただ中なので、あまり元気ではありません苦笑。前回・前々回と、ある政策・介入効果を検証するために、実験的にないしは疑似的にランダムに人々を、それを受けられる群と受けられ…

みんなの学校プロジェクトも含めて自律的学校運営(SBM)のインパクトって実際どうなの?

流行りに乗ってエチオピアのダナキル砂漠に行って来ました。軽装でも行けるだろうとなめてかかったら見事に体調を崩した山田です。 前回はJICAみんなの学校プロジェクトをべた褒めした記事を書きましたが、今回は少し冷静に実際のところのエビデンスはどうな…