サルタックの教育ブログ

特定非営利活動法人サルタック公式ブログ。教育分野の第一線で活躍するサルタックの理事陣らが最先端の教育研究と最新の教育課題をご紹介。(現在noteへのブログ移行作業中です→https://note.mu/sarthakshiksha)

教育を通じた「格差・貧困の固定的再生産」は実際にどの程度起こっているのか:RetrospectiveからProspectiveなアプローチへ

子供の成績・学歴やその後の職業・収入は、家庭の社会経済的背景(Socio-economic Status:SES)によって強く規定されている。このような見方は、昨今、多くの人に共有されているのではないかと思います。実際、文科省が実施している全国学力・学習状況調査…

世界から無視される日本

こんにちは、畠山です。今回は国際教育協力と日本について話をしようと思います。国際教育協力分野の論文も掲載してくれる学術誌にはいくつか媒体がありますが、International Journal of Educational Development(IJED)は、名称そのままに全編国際教育開…

World Book Dayに何を着る?~読書推進をめぐる日英比較

こんにちは!イギリスでは、3月7日に「World Book Day」がありました。これは読書の推進を目指すもので、UNESCOで提唱されたWorld book and author’s Copyright Day(世界図書・著作権デー)は4月23日ですが(日本も4月23日に「こども読書の日」が定められて…

なぜ「人的資本論かシグナリング理論か」論争は不毛なのか?教育の経済的リターンを社会学的に考える

オックスフォードからこんにちは!先週、理事の畠山が「学校なんか行っても意味がない!」という記事で、人的資本論とシグナリング理論(特に後者)について解説しましたが、今回はこれらの経済学理論が現実社会を捉える上でなぜ不十分なのか、という点を社…

学校なんか行っても意味がない!

0. はじめに 1. なぜ学校なんか行っても意味が無いのか? 2. シグナルと関係なく学校に行かされた場合、どうなるか? 3. 学歴・学校歴は労働市場でシグナルとして本当に意味を持っているのか? 4. まとめー学校なんか行っても意味が無いのか? 研究の局地性 セレ…

子どもたちの平等か、個人の自由か ~先生へのプレゼントを通して考える

こんにちは!イギリスでもクリスマス休暇が終わり、すっかり新学期が始まっています。年末年始は日本のようなせわしない感じや盛り上がりはないのですが、クリスマス前には町もクリスマス一色になり、学校でも子どもたちはクリスマスカードをやり取りしてい…

狭まる国際協力NGOの活動領域。これからのNGOはどこへ向かうのか。

以前の2つのブログでは、NGO=市民社会を政府や企業とは異なる「自由・平等・博愛・正義」のような規範的理念を持っている市民団体と位置付けました。