援助論
以前の2つのブログでは、NGO=市民社会を政府や企業とは異なる「自由・平等・博愛・正義」のような規範的理念を持っている市民団体と位置付けました。
今回はなかなか援助業界では表立って話されることのない汚職について書いてみたいと思います。
NGOで活動している団体や人たち(私も含めて)は、よく「市民社会」という言葉を使います。一方でこの市民社会とは何か考えられないまま、NGOを指すような言葉として使用されています。
私はNGOに新卒就職し、NGO業界で転職をしました。 一方、そもそもNGOとは何なのかが曖昧でした。また日本のNGOは欧米のNGOに比べて規模が小さいと言われますが、資金をめぐる状況はどうなっているのか疑問に思い、調べてみることにしました。
紛争や災害が発生した際の緊急支援の時に、どこに寄付を行うべきでしょうか? 緊急支援では一刻の猶予も許されないので、どこの機関が何をどこでするのか、いちいち話し合っている時間すらも勿体無い状況になります。そこで、素早く無駄なく人道支援が実施さ…