サルタックの教育ブログ

特定非営利活動法人サルタック公式ブログ。教育分野の第一線で活躍するサルタックの理事陣らが最先端の教育研究と最新の教育課題をご紹介。

日本の教育

オックスフォード大学入学者データとOECDデータに見る「教育と公正・格差」

オックスフォード大学が社会の格差を生み出している!半年ほど前、こんなニュースがイギリスを騒がせました。オックスフォード大学が、これまで謎に包まれていた入学者(学部生)の属性(家庭環境やエスニシティ)に関する年次統計レポートを初めて公表した…

学校での“食”をめぐる日英比較~給食に求めるものは?

こんにちは!10月も終わりに近づき、ヨーロッパではサマータイムが終わりました。イギリスでも秋はすっかり深まり(既に冬のようですが)、我が家の子供たちが通う小学校でも収穫祭をテーマにしたイベントがありました。そこで今回は、学校で出される食事、…

OECD教育データが物語る「日本型教育」の特徴

昨今、「日本型教育の海外展開・輸出」という言葉をよく耳にするようになってきました。これは、文部科学省が旗振り役となって主導している取組で、その名のとおり優れた日本の教育を一つの産業として海外へ展開し、各地の教育改善に貢献しつつ日本の経済発…

日英比較から考える、先生への期待 ~日本の先生が忙しいのは?

こんにちは!小学生の親からみたイギリスの学校体験記です。 イギリスの小学校も7月下旬から夏休みに入って、「夏休みはどうするの?どこかに行くの?」といった会話がよく聞かれました。

The Secret to High Academic Performance in Science: Evidence from the National Assessment of Academic Ability in Japan – (3) Qualitative Analysis

不利な環境でも子供の学力を高める秘策:全国学力・学習状況調査の分析結果から(3) On 2 July, I couldn’t believe what I was watching when Belgium scored a goal in injury time, leading to Japan’s heartbreaking loss in the 2018 FIFA World Cup (de…

The Secret to High Academic Performance in Science: Evidence from the National Assessment of Academic Ability in Japan – (2) Quantitative Analysis

サッカー日本代表、やりましたね!強豪国コロンビア相手に2-1での勝利、興奮しました。2018年6月7日付のFIFAランキングを見ると、コロンビアは16位、日本は61位ですから、大金星と言っても過言ではないでしょう。ところで、様々ある世界ランキングの中で、…

日英小学校のクラブ活動から、学校内の役割分担を考える

こんにちは!今回は、小学生の親目線からの、イギリスの学校エピソードを通して日本の教育を考えるシリーズです。数か月前に日本では「小学校の部活動廃止」が話題となりましたが、ここでは、イギリスの小学校のクラブ活動をめぐるエピソードを紹介したいと…

The Secret to High Academic Performance in Science: Evidence from the National Assessment of Academic Ability in Japan – (1) Introduction

不利な環境でも子供の学力を高める秘策:全国学力・学習状況調査の分析結果から(1) Last week, I was privileged to give a talk to a mission from China at the Green Templeton College, University of Oxford, about my research on Japanese student…

公設民営学校とは何か?ー大阪市立水都国際中学・高校の事例からー

実は先週まで日本に一時帰国していまして、地元大阪で公設民営学校の開校準備が始まっていると聞きました。 修士のときの研究テーマがチリのバウチャー制度や教育の民営化だったこともあり、興味を持ち調べてみました。

これからの「エビデンスに基づく教育」の話をしよう(4):Theory of Changeの活用

Greetings from Oxford!昨年12月から3回に渡って、「これからの「エビデンスに基づく教育」の話をしよう」と題して、記事をお届けしてきました。

日英比較から考える、「小1の壁」

「海外に行ってみると、日本のことがよく分かる。」 といった意見をよく聞きますが、実際にイギリスで生活を始めた筆者も、現地の公立小学校に通う子供たちを通して、日本(の教育)について様々な再発見をする日々です。そこで、このシリーズ「日英子育て体…

これからの「エビデンスに基づく教育」の話をしよう(3):複合的なエビデンスの重要性

エビデンス(科学的根拠)に基づく教育を!このスローガンを出発点に、前々回の記事では「エビデンスに基づく教育」という考え方が日本においても市民権を得始めてきていること、他方で「そもそもエビデンスとは何か」という点について十分な共通理解が醸成…

これからの「エビデンスに基づく教育」の話をしよう(2):RCTはどこまで「理想的」か

オックスフォードからこんにちは! 前回の記事では、「エビデンスに基づく教育」に関して、エビデンスの階層性・レベル(LOE)という概念を紹介しつつ、精緻な因果推論を行う上でランダム化比較試験(RCT)が一つの有用なアプローチであることを確認しました…

これからの「エビデンスに基づく教育」の話をしよう(1):「エビデンス」のレベル

エビデンス(科学的根拠)に基づく教育を!昨今、こうしたフレーズを日本においてもよく耳にするようになってきました。記憶を辿ると、2000年頃に東京大学教授の苅谷剛彦氏(現・オックスフォード大学教授)らが教育分野における「エビデンス」の重要性を説…

幼児教育無償化から考えるーアメリカの研究結果は日本にとって妥当なのか?

現在幼児教育無償化に関する議論が進んでいますが、これに大きく影響を与えているのが、ノーベル経済学賞受賞者のヘックマン教授の一連の研究です。 ヘックマン教授の研究によると、貧困層を対象にした良質な就学前教育の収益率は10%を超えてきます。学力改…